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読み物に関するA-NAのブックマーク (8)

  • 死ぬのを延期しつづけている|朱野帰子

    いやー、暗いニュースしかないですね! 暗いことを報じるのがニュースなのでしかたないのですが、それにしても明るいニュースがない。低気圧もすごい。まったく仕事にならないので、使徒イロウルに襲われた話をしてもいいですか。(エヴァファンしかわからない例えかも……ごめん……でも最後まで読んだらエヴァ知らなくてもわかるから……!) 2017年、第二子を出産した私は、産休もろくにとらずに働いていた。(この話はもう何度もしてますね、すみません)「わたし、定時で帰ります。」の初期プロットを編集者さんに送ったのは夜中の2時で、無痛分娩による計画出産のために起きたのは5時で、分娩予備室に入ったのは8時。出産したのは17時くらい。とにかく肉体的にも精神的にも疲れた状態で育児仕事の両立が始まった。密室にこもっていて、家族以外とはほんとんど話さなかった。結婚出産を機に接触回数が増えた親族たちは、老人うつの症状だった

    死ぬのを延期しつづけている|朱野帰子
    A-NA
    A-NA 2023/01/26
    “「命を大事に」とか「生きてください」と呼びかける人がいる。” これほんと意味ないのよね。死にたいんじゃなくて終わらせたいだけなので。説明が難しいけど。自分も今のところ10年ぐらい延期してるなあ。
  • 奇跡が起きるのは思っているより多いのかもしれないという話

    俺は海沿いの街で暮らしていて、二日に一度くらいの割合で仕事が終わってから浜辺に焚き火台を出して一人で何時間も火を焚いているという、あんまり頭の良くない趣味を持っている。 職場から家に帰ってきて焚き火台と薪を持って浜まで行くと、始められるのがおおよそ19時過ぎで、何回もやっているくせに木が炭になる時間の感覚がいまいちつかめないのもあって、「俺はいま焚き火をやってるな」と実感できる数の薪を燃やしていると綺麗に燃え尽きるのが21時半ぐらい、それからようやく夕飯をべ始めるのでやっぱり馬鹿なんだと思う。 季節で日が落ちるのが遅いけれども、灯りのあまりない海岸なので、20時を過ぎるとかなり暗くなる。自動車が道路を行き交う音と海鳴りが聴こえる闇の中にいるのは俺だけ…では意外となくて、砂浜に降りてくる道のコンクリートで舗装された突端に、よく誰かが二人で座っていたりする。 それは必ずしも決まった人たちでは

    奇跡が起きるのは思っているより多いのかもしれないという話
  • 逃げた女と逃げなかった女 山田詠美『つみびと』|槙野さやか

    山田詠美の直木賞受賞は1980年代終わりで、1977年生まれの私の世代にとってはひとまわり年長のお姉さんといった役どころの作家である。私は思春期のころ、この作家を色っぽい年嵩の従姉のように思っていた。当時彼女は外国人との恋愛小説をよく書いていて、だから私たちは彼女をエイミーと呼んでいた。たまに実家に帰ってきて旧弊な親族にやいやい言われてへらへら笑っておじいちゃんの秘蔵のお酒を飲んでいる、いつも派手な格好でおそろしく聡明で実はかなり子どもが好きな、人気者のエイミー。 彼女が大阪児童虐待事件をモデルにした小説を新聞で連載していると聞いて、私は驚いた。彼女はとうの昔から国語の教科書に載っている文豪であって、キャリアのためにリスクを取る必要はおそらくなくって、そうして恋愛ものと同じくらい家族ものの小説を得意としてきて、彼女が描く家族は(突発的な事故やアルコール依存症の問題が差し挟まれるにせよ)愛

    逃げた女と逃げなかった女 山田詠美『つみびと』|槙野さやか
  • おれが競馬をやめる3つの理由 - 関内関外日記

    おれは、競馬をやめることにしたのです。いや、競馬をやめてしまいました。もちろん、「競馬なんて金輪際やらん」と日曜の夕暮れに吠えていたおっさんが、次の土曜の朝には須弥山のてっぺんにいて1レース未勝利戦の検討をしているなんていうことは珍しくないです。俺も何度もそう愚痴ったりしてきたものです。そして、次の日曜の朝にはラジオで長谷川仁志の重賞レース展望とか聴いてるんです。もちろん、それなりに長く馬券を「控える」時期もありました。ひょっとしたら、「やめてしまいました」と言ってる今このときも、それにあたるのかもしれません。でも、今度ばかりはかなりやめてしまった感が強く、日記として書き留めておこうと思うわけです。あれだけお世話になった血統バイアスプロジェクトも解約してしまったわけですし(ステマでもなんでもなく、マジサンクスです)。 まあ、似たようなことは何度も書いてきたような気はしますし、だいたい最後に

    おれが競馬をやめる3つの理由 - 関内関外日記
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション

    今年のアカデミー賞で作品賞ほかにノミネートされている映画『グッドナイト&グッドラック』は、マッカーシー上院議員による「赤狩り」が吹き荒れる50年代を舞台に、政治的な傾向のあるマスコミ関係者が次々と社会主義者と決め付けられて弾圧されるなかで、マッカーシーに敢然と立ち向かったCBSのキャスター、エド・マローの勇気を描いている(詳細)。 しかし、なぜ、今、50年も昔のことを映画に? 製作・脚・出演のジョージ・クルーニーは、赤狩りの恐怖のためにマスコミ関係者が政府批判を避けるようになった50年代が、対テロ戦争の下、マスコミがブッシュ政権を批判しなくなった現在の状況とが似ていると考え、ジャーナリストに当の役割を思い出させるためにマローのことを映画化しようとしたのだ(クルーニーは大学まではキャスター志望)。 この『グッドナイト&グッドラック』のシナリオをクルーニーと共同で執筆したグラント・ヘスロヴ

    ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「わかってもらえるさ」RCサクセション
  • 私の異常なお見合い・風雲篇 または私は如何にしてEDの誇りを胸に忍者プレイを強要してくるお見合い相手を説き伏せたか - Everything You’ve Ever Dreamed

    お見合いから9ヶ月、シノさんとのわけのわからない関係は相も変わらずつづいていて後悔先に立たず僕もまったく立たず現在に至る。シノさんとは春先にお見合いをした25歳の娘さんで興味/戦国武将(西軍派)趣味/コスプレ(コスプレネームはノッピー☆)&ドール(輸送は楽器ケース)のスザンヌ似のDカップ。シノさんとは「オヤカタサマー春日山城ですうー(添付画像:山道)」「草や木が生えてますねー」「どこの城かわかりますかあー(添付画像:石)」「小田原城かなー」「ブー。ヒント2(添付画像:石その二)」「松城?」「ブー」「飯田橋城?」「オヤカタサマー当てる気あるのですかあ」だからないっつーの、なんてメールのやり取りをしているだけで一ヶ月以上会ってなかったりする。 で今日の夕方ホームセンターで買ったアイロン台を小脇に抱えながら駅に向かって歩いていると「あらー奇遇ねえオホホ」と声を掛けられて振り返るとシノさんのお母

    私の異常なお見合い・風雲篇 または私は如何にしてEDの誇りを胸に忍者プレイを強要してくるお見合い相手を説き伏せたか - Everything You’ve Ever Dreamed
    A-NA
    A-NA 2009/11/02
    「一般市民はガンダムなんて知らない」www
  • 私の異常なお見合い・急 または私は如何にしてお見合いを断った挙句に大事なところをおかされたか - Everything You’ve Ever Dreamed

    時折、部屋が別の顔をしていることがある。出張や旅行などで何日か部屋を離れて戻ってきたとき、別の顔に出くわすことがある。まったく違う部屋というわけではなく、ちょっとした違和感、ズレがノイズのように視覚、聴覚、嗅覚のうえを走るのだ。或る風景を眺めてみる。両の目で。右目で。左目で。一の風景が三の相を持って現れる、そういうズレだ。今日、部屋に戻ると部屋が別の顔を持っていた。いつもより整理が行き届いているような気がした。僕はほぼ二日ぶりに、冬にお見合いをしたシノさんの実家から帰ってきた。怪我をして行動不能に陥った僕はシノさんの実家に泊めてもらったのだ。シノさんはスザンヌ似の25歳、戦国時代好き西軍派、趣味コスプレ。コスプレ時はシノ改めノッピー☆。 遡って夕方。回転寿司屋。隣にいた騒々しい大家族がイカ以外の魚介類を奪ってしまうせいで、我々の席にはきゅうりやツナを巻いた海苔巻き、ケーキ、スイートポテトが

    私の異常なお見合い・急 または私は如何にしてお見合いを断った挙句に大事なところをおかされたか - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 勝間和代十夜 第一夜 - ぼんやり上手

    第一夜 こんな勝間和代を見た。 散髪に行った帰り道、自分の前を勝間和代によく似た女が歩いている。 こんな夕時の田舎町に勝間和代とは珍しい。自分は勝間和代には関心があるほうだったので、思い切って声をかけた。 「ちょいとお尋ねしますが、あなた、勝間さんじゃありませんか」 振り向いた女は、ほほほ、と笑うだけで、質問に答えようとしない。けれどもその笑い顔がいかにも勝間和代にそっくりだったので、やっぱりそうだ、これは勝間和代だ、黙っていたって自分にはわかるぞ、と思った。方向も同じだったので、自然と女と一緒に歩くような形になった。 しばらくは得意な気分で女の横を歩いていたが、そのうち、だんだんとじれったい気持ちになってきた。 「あなた、あれやってくださいよ、あれ。当の勝間さんならご存知でしょう」 それを聞くと女は立ち止まり、にっこりと笑って言った。ようござんす、ただし決まりがあります。わたしがそれを

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