石油等価係数が改定されると何が起こるか? 今年3月、米国エネルギー省(DOE)がBEVの電費(電力消費)をICVの燃費(燃料消費)に換算するための石油等価係数(PEF=ペトローリアム・エクィーバレント・フューエル・カリキュレーション)を改定し、6月から実施された。「時代遅れの計算方法によって電費が過大評価されている」との批判を受けての改定だ。 現在は1ガロン(3.785L)=8万2,049Wh(ワットアワー)だが、これを段階的に引き下げて2030年モデルでは2万8,996Whとする。 フォードのF-150ライトニング。アメリカのベストセリングピックアップトラックのBEV版だ。PHOTO:FORD これが何を意味するかといえば、たとえば現在販売されているフォードの電動ピックアップトラック「F150ライトニング」の燃費表示101.07km/L(MPG=マイル・パー・ガロンからkm/Lへ筆者換算