2002年から約10年 IIJ技術研究所長. 年を取ってからは古い計算機や昔の計算法に興味が増し, シミュレーターを作ってそのプログラムを書いたり. 近頃はKnuthのTAOCPにあった問題のプログラムなどに挑戦したりしている. 【IIJ 2024 TECHアドベントカレンダー 12/3の記事です】 人生の長い間に亘ってプログラムを書いてきた. 最初は大学院生の時, 記憶装置のない加減乗算だけの計算機を作り, 紙テープから数値と計算の命令を読み入れ, 中間結果は一旦紙テープに書き出し, それをまた読み入れて計算を続けるという代物だったが, 初期のプログラミングの楽しさはあった. やがて研究室で, 今から見るとままごとのような小規模の計算機を組立てると, 私はライブラリプログラムの整備に熱中した. 大学で講義する身分になると, 次々と多くの計算機, 多くのプログラミング言語と付き合うことにな