ガリーナはロシアに生まれ、ウラル国立大学の数学・力学部を卒業したリケジョ。ウラル科学センターの研究員を経て、キルギスの国営電力会社にプログラマーとして勤務。その後、漢字構造の研究に没頭することに 中央アジアの小国キルギスは、超がつくほどの親日国家。顔も日本人によく似ており、日本語学習者も少なくない。 とはいえ、四十路半ばで初めて日本語に触れ、日本で博士号まで取得してしまったという人は、世界でもそうそういないだろう。しかも彼女は、画期的な漢字学習法を編み出し、その著書は非漢字圏の日本語学習者のあいだで“神教材”といわれているのだ。 座右の銘は「新しく面白い人生を始めるのに、遅すぎることなんてない!」。キルギスの「シニアの星」を紹介しよう。 中年のおばちゃんが選ばれるわけない… ガリーナ・ヴォロビヨワ(69)が、選抜制の日本語講座のチラシを目にしたのは、1995年のこと。週に3回英語を学んでい