ガッポイというスポーツがある。 2対2で行われ、背後から「ガッポイ!」のかけ声とともに股間をわしづかむことができると得点となり、3分間でより多く得点したチームが勝利するという漢のスポーツである。得点するときに男のボールを使うことから「球技」に分類されるが、その激しさから「最も格闘技に近い球技」の異名を持つ。 そんなわけで、同僚の大橋が高校時代にサッカー部で流行らせたこのスポーツの第一回大会が3月22日に開催され、僕は審判として参加してきました。 一瞬でも油断すると背後に回られ得点を決められてしまうため、3分間ずっと動きっぱなし。レスリングのような姿勢で対峙する敵とにらみ合いながら、隙あらば得点を決めようと常にもう一方の敵の様子をうかがっている。 4匹の獣が時にじりじりと、時に烈火のごとき激しさで動き回る狭いコートはさながらロープのないリングのようです。日頃きびしい練習で鍛え抜いているプレイ