2004年に外断熱改修を行った札幌市中央区のマンション。管理組合によると、冬場の暖房費は平均32%減少したという 約12年おきに必要とされるマンションの大規模修繕。とりわけ費用がかかるのが、外壁と給水管の修繕だ。近年は新たな技術の導入で大規模修繕の費用を安くしたり、修繕間隔を延ばして「1回パスする」などの取り組みが広がっているという。 ■外断熱改修 マンション管理組合などでつくるNPO法人北海道マンションネット(事務局・札幌)によると、コンクリートの外壁の外側に断熱材を貼る「外断熱改修」が徐々に広がっている。 冬は暖かく、夏はコンクリートに直射日光が当たらないため涼しい。外壁に断熱材を貼ることでコンクリートの耐久性が高まり、約12年おきの大規模修繕の際に行われる外壁補修の頻度を「1~2回減らせる」(同ネット)利点がある。道も「省資源化に効果があり、マンションの資産価値も向上する」と推奨する