今回はサイン会についてである。 今まで私は3回ほどサイン会を開催し、どの回も定員割れせず行うことができた。喜ばしいことだが、ギャグ作家としては、人が全く来ないというのもおいしいものである。と言いたい所だが、はっきり言って普通にへこむし、それが原因で漫画家を辞めるどころか、部屋から出て来られなくなる可能性が高い。なので、来てくれる人にはいつも感謝だ。 思慮の浅いコミュ障 私は日々、こういったコラムやエッセイなどで「コミュ障である」と言っているし、実際そうである。ならばなぜそんな人間がサイン会など開くのだ、と思われているかもしれない。しかし、コミュ障にも思慮が深い方と浅い方がおり、私は圧倒的に浅い方なのである。 「思慮の深いコミュ障」とは、自分のコミュ障ぶりをよく理解し、孤立するとわかっている会合には一切出ず、どうしても出なければいけないものは、何も期待せず出席し、粛々と時間経過を待って帰るこ
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