学校の長期休暇のたびにセブ島に通う むわっ。全身を生温かい湿気が包む。東京の空気との違いに、しばし細胞が戸惑うのがわかる。フィリピンのセブ島に降り立った私たち4人は、タクシーでセブシティのホテルを目指した。19時をまわっていた。 知る人ぞ知るカリスマ教師・井本陽久(通称・イモニイ)の、セブ島での教育支援に同行した。イモニイは、神奈川県の進学校・栄光学園の数学教師でありながら、週2回は一般の中学生を対象にした学習会を開いており、毎週金曜日には児童養護施設に暮らす子供たちへの学習支援活動もしている。イモニイのそれぞれの場所での活動は、以下を参照願いたい。 ●論理と答案作成は違う。幾何の教え方に革命をもたらすある数学教師の信念 ●奇跡」が起こる名もない教室。超進学校のカリスマ数学教師の壮大なる実験 ●児童養護施設で毎週勉強を教える有志高校生たちの活躍と、それを見守る名物教師「イモニイ」の眼差し