BC・埼玉に新加入した田沢純一投手(34)が7月31日、BC・栃木戦で初登板した。NPBの球団を経由せずにメジャーでプレーしたことで通称「田沢ルール」という申し合わせが生まれたが、田沢の国内でのプレーを機に、里崎智也氏(44=日刊スポーツ評論家)が「田沢ルール」を考察した。 ◇ ◇ ◇ 今日は田沢ルールについて考えてみます。田沢が独立リーグBC・埼玉と契約したころから、このルールが話題になってきました。私はきちんと議論した上で、このルールは見直すべきだと感じています。もともと、いくつかの疑問を感じ、もやもやしていました。 まず、田沢ルールは、田沢のメジャー挑戦過程に端を発した取り決めです。それなら、なぜ田沢本人に対して適用されるのか? という点です。法の不遡及(そきゅう)という原則があります。田沢ルールは法ではありませんが野球選手にとって12球団の申し合わせ事項は法律と同じ効力があ