元連合会長で内閣特別顧問の笹森清(ささもり・きよし)氏(70)が4日朝、肺炎のため死去したことが分かった。連合幹部が明らかにした。体調を崩し、半月ほど前から東京都内の病院に入院していたという。葬儀は近親者のみで行う。 笹森氏は60年に東京電力に入社。91年に東電労組委員長に就任し、93年から97年まで電力総連の会長。01年から05年まで連合会長。地方組織の強化に努めた。民主党の支持勢力のトップとして、菅直人首相、小沢一郎元代表とそれぞれ親交を結んだ。10年10月から内閣特別顧問となり、社会保障と税の一体改革集中検討会議委員なども務めた。 東日本大震災が発生して間もない3月16日、菅首相と面会した後、首相が「(原発事故が)最悪の事態になったら東日本がつぶれる」と語ったと記者団に紹介。これに対し、首相は後日会見で「そういった説明をしたことはない。原子力事故が極めて重大だという認識を申し上げた」