日本の月はまるく見える 史セツキ 母国・中国でBL漫画を連載中の夢言。規制が多くなかなか思った通りの作品を描けず、そして収入も満足に得られず、悶々とした日々を送っていた。そんな時、お見合いの話が舞い込んだ。相手は同級生の致遠。彼とは夢言が描いた漫画に関して因縁があり、夢言が今一番会いたくない男性だった…。
その1 「刃牙」を9冊読んで頭がおかしくなった女の戦い ここ数週間、ちょっと油断すると「刃牙」(※注1)のことを考えている。誰が一番強いかとか、どの技が面白いとか、そういうことはまぁどうでもよくて、男同士のエロい場面を想像している。さらに、刃牙たち(B)のラブ(L)がどのように育まれていったかという経緯(ねつ造)を、つぶさに空想する。こういったことを、少なく見積もっても一日20時間ぐらい考えている。 こういうとき頼れるのがBL友(男同士のラブ&セックル創作を解する友)のはずだが、周囲の友は「刃牙」を読んでおらず、私が「刃牙」エロ話をしようと身を乗り出すと、巧妙に話題を変えてくる。 いや、聞けよ。「刃牙」、読めよッッ……!! とはいえ、こんな私も、数か月前まで「刃牙」シリーズを読んだことが無かった。以前はお前のような冒険者だったが、膝に「刃牙」を受けてしまって、ここまで重傷なのだ。 そのうえ
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