急伸長するアプリBeRealは「SNS疲れ」の救世主となるか 「映え」から「リアル」へ 変化するソーシャルメディア 小林啓倫 経営コンサルタント いまから5年前、2017年のユーキャン新語・流行語大賞において年間大賞に選ばれたのが、「インスタ映え」(画像共有SNSであるInstagram上で高評価を得る写真、またそうした高評価を得られるようにさまざまな工夫を行う行為)だった。この言葉に象徴されるように、人々はソーシャルメディア上において、自らを「他人からこう見られたい」という姿に近づけて見せようとすることが多い。 もちろん各社から提供されるSNSにはそれぞれ特徴があり、たとえば日本のTwitter上では、むしろ自虐的な投稿が歓迎されるという意見もある。しかしそれも、他人からの支持や共感を集めるために話を盛る、すなわち現実を加工するという点では「インスタ映え」に通じるものがあると言えるだろう