【ニューヨーク=丸石伸一】ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)とインターネット検索大手の米ヤフーが、ネット広告事業や検索事業の提携について交渉を始めた、と複数の米紙が10日報じた。 報道によると、MSのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)とヤフーのキャロル・バーツCEOが先週、会談した。ネット広告事業で、それぞれが獲得した広告を共有することなどが話し合われた。ネット検索を含む幅広い分野が協議の対象になっているようだが、交渉はいずれも初期段階で、合意に至るかどうかは不透明という。 MSは08年1月末にヤフー丸ごとの買収を提案したが、当初ヤフーが提案を拒んだこともあって決裂。その後、ヤフーの検索事業の買収や提携も持ちかけたが、ヤフーは同業最大手グーグルとのネット広告での提携を選んでMSの提案をはねつけた。だが、ヤフーは昨年11月、グーグルとの提携が米司法省の承認手続きが難航