北京オリンピック開幕日に勃発したロシア・グルジア戦争。日本人には縁遠く何が何だかよく分からない問題です。 週刊エコノミスト 2008年9月30日号で、外務省のラスプーチンこと佐藤優氏がロシア・グルジア戦争を5分で分かるように解説しています。 まずは、ロシアに攻め込まれたグルジアの事情。ひどい国です。 グルジアが南オセアチア自治州への進行で実現しようとしたのは、同自治州領域内の政治、軍事、経済、文化などすべての権限をグルジア人で独占しようとする「自民族独裁主義」だ。人権が民族的出自に関係なくすべての人に保証されなくてはならないという現代世界の基本的なゲームルールをグルジアのサーカシビリ政権は侵している。 それに対して、攻め込んだロシアの事情。こっちももひどい国です。 ロシアは、「ロシア帝国の利益が毀損される場合、個別国家の主権は制限される」という、40年前にソ連などがチェコスロバキアに侵攻し