若者が消費をしないということが問題になっている。僕の属しているエロ業界でも、主なユーザーの年齢層は高い。AVで30代後半から40代、エロ本となると40代以上というところだろうか。なんとなくエロというと、血気盛んな若者が見たり読んだりするものというイメージがあるらしく、エロのユーザーはオヤジばかりだよ、と言うと驚かれることが多い。 すると、そうか、若い人はインターネットとか携帯電話でエロを見るからね、わざわざAVとか雑誌とか買わないよな…という話になるわけだし、実際にそれも大きな理由なのだと思う。エロ雑誌がネットやらない人の救済処置のようなスタンスになっているという(エロ雑誌読者のネット利用率は低い)のも事実だ。 ただ、エロメディアが若者のものだという考え自体が間違っていたんじゃないかという気もするのだ。 「若者殺しの時代」(堀井憲一郎 講談社現代新書)によれば、若者が消費者として認識された
[読書] 山口二郎『若者のための政治マニュアル』 (講談社現代新書 08年11月刊) 北海道大学の山口二郎氏の近著。読みやすく、分かりやすく、重要なことが書かれているので、その論点を紹介したい。私は今、勤務先の大学で、来年の4月に開設する総合教養学科の責任者なので、「読書の楽しみ」という新設科目の中身をあれこれと考えあぐねている。若者が本を読まなくなったという中で、大学の新入生に丸山真男『日本の思想』やプラトン『ソクラテスの弁明』などを、いきなり薦めるわけにはいかない。前提知識をあまり必要とせず、読みやすく、しかも内容が深く、その先を勉強してみようという気になる本は、そう多くはない。そのような意味で、本書は、ぜひ新入生に読ませたい本の一冊である。 本書で山口氏は、「民主主義を使いこなすための10のルール」を提示する。その10のルールは、「生命を粗末にするな」「自分が一番――もっとわがままに
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