いままでブログ上で懇意にして頂いてきた毒の助さんが、 「理数系に女性を増やそうとするのはムダなのではと思う件について」 という記事を書いてきた。 これは当ブログの趣旨を真っ向から否定する宣戦布告 とも言える記事であり反対の論陣を張らなければならないだろう。 まず、サイエンス系に比較的多くの女性が進出しているアメリカにおいても 理数系、特に数学に近い分野の女性比率が依然として低いのは 厳然たる事実だ。 大学は伝統的に男性社会であったため、アメリカでは アファーマティブ・アクション(AA)と呼ばれる マイノリティー優遇策が長年取られている。 具体的には、女性や黒人、ヒスパニック(*1)といった 人口比で教員が少ない層を優遇して比率を上げようというものだ。 確かに、こうした施策は優秀である人の可能性を閉ざすもの であるとする批判的な意見も根強い。 (*1) アジア人男性などアメリカにおいて社会的