新型インフルエンザの感染防止のため、全日本合唱コンクール福島県予選が28日、一般客に非公開とする措置を取り、同県いわき市のいわき芸術文化交流館で始まった。 コンクールは30日までの3日間行われ、中学と高校、大学、一般など約3700人が参加する。出場する高校の合唱部員に感染が確認されたことから、県合唱連盟が今回、「合唱の特性上、飛沫感染を防ぐ必要がある」と一般客を入れないことを決めた。 審査員は会場で聴くが、出演者も自分たちの出番以外は会場から速やかに退出し、観客席からほかの参加校の合唱を聴くことを禁じられた。 例年なら3日間で約1000人の観客が訪れるが、高校の部で始まった28日は、1700席の会場はガラガラ。1校目では、生徒の家族や学校関係者の席が用意されたステージから約35メートル離れた2階席で約40人が、熱唱に耳を傾けた。 舞台に立った高校生の合唱部部長(18)は、「観客がいないと、