ゴキブリが敵から逃げるときの動きは一見ランダムに見えるが、幾つかの逃走ルートから1つを選択している――イタリアの研究者がこのような研究結果を発表した。11月13日刊行のCell Pressの「Current Biology」誌に掲載されている。 「複数の経路から1つを選ぶことで、ゴキブリは敵に逃走戦略を覚えられないように、予測しがたい行動を取っている可能性がある」とCNR-IAMCのパオロ・ドメニチ氏は語る。これにより、敵は逃走経路を推測せざるを得なくなるという。 ゴキブリはランダムな方向に逃げているわけではないが、簡単に予測できるような逃げ方をしていないようだったと、研究者らは述べている。テストを繰り返して逃走のパターンを探ったところ、複数の気に入ったルートから1つを選んでいることが分かったという。その選択は完全にランダムというわけではなく、敵の方向によって選択肢が限定されるようだ。ある