(CNN) 深さ2300メートルの海底で熱水を噴き出す煙突状の岩の周りに生息するエビは、太陽系の惑星の過酷な環境にすむ地球外生命体の鍵を握る存在かもしれない――。米航空宇宙局(NASA)がそんな説を発表した。 NASAが注目したのはカリブの海底に生息する「リミカリス・ハイビサエ」というエビの一種。セ氏400度にも達する熱水噴出口付近に生息する。太陽光は届かず、エビたちは噴出口内の細菌が生成する炭水化物を餌にしているという。 細菌がこれほど過酷な環境で存在できるなら、地球以外の惑星や衛星でも存在できる可能性はあるとNASAの研究者は推測する。特に注目されるのが、地表の下に海があるといわれる木星の衛星エウロパだ。 「エウロパに生命が存在しているとすれば、微生物の可能性が最も高い」「こうした生物がエウロパに存在できるかどうかは、熱水噴出口から放出されるエネルギーの量にかかっている」。NASAジェ