オーストラリアの映画監督フィリップ・モラ氏はこのほど、1936年にナチスドイツが撮影した3D(三次元立体)の白黒プロパガンダ映画を発見した。 ナチスドイツと言えば、ロケットやヘリコプターやジェット機の実用化、テレビやラジオ放送の普及、合成ゴムや人工石油の製造、そしてオリンピック聖火リレーや源泉徴収制度など、数多くの発明・実用化で知られている。今回の発見で、ナチスドイツは映像の分野においてもかなりの先進技術を持っていたことが明らかになったのだ。 モラ監督は、自身の次回作であるドキュメンタリー映画『第三帝国はいかにして映像に残されたか』の制作にあたり、ドイツ・ベルリンの連邦公文書館で資料を探していた。その際、ナチスドイツが作成した3D映像を2本発見した。 そのうち一本は、『さわれそうなほどリアル』という題名で、鉄板の上で焼いているソーセージが立体的に拡大映像で撮られていた。そして、もう一本は『