圧倒的なボール保持率で試合を支配し、パスをつなぎながら、相手の守備にほころびが見えるやいなや、急所を突くような縦パスを入れる。それに呼応するように必ず複数の選手が動き出す。先週行われた『U−12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013』に登場したFCバルセロナU−12はトップチームさながらに他を圧倒し、優勝トロフィーをスペインに持ち帰った。 日本のトップレベルと言っていいJクラブの下部組織、同じく欧州の強豪・リバプールと対戦して6試合で30得点、1失点。この年代でのバルセロナの強さは日本のサッカー選手、指導者、関係者に少なからず衝撃を与えた。「世界との差」をはっきり体感した大会となったが、今回はその世界の側に一人の日本人の存在があった。10歳にして海を渡りバルセロナの下部組織に所属し、今大会でも随所に能力の高さを見せた久保建英君だ。 早くから天才少年として注目を集めている久保君をバルセロ