11月7日に行なわれた両社の会見の様子。左から、パナソニックの大坪文雄社長と、三洋電機の佐野精一郎社長 「正直なところ、いまの段階で、相手の社風はわからない。だが、同じ地域に本社を置く会社、業績悪化から改革に取り組むという同じ経験をした会社であることを考えると、根本に持っているものは同じではないか」 パナソニックの大坪文雄社長は、三洋電機の社風について、こう語る。 三洋電機の創業者である井植歳男氏は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏の妻、むめの氏の実弟。パナソニックが、松下電機器具製作所として創立した1918年には、創業メンバーの一人として名を連ねている。 それだけにパナソニックと三洋電機の経営に対する根幹ともいえる部分においては、基本的考え方が近いことは容易に推測できる。 大坪社長も、「三洋電機が掲げる『私たちは世界のひとびとになくてはならない存在でありたい』という経営理念は、パナ