われわれ日本人が、日ごろ何気なく食べている米の「ごはん」。実は、「ごはんにこそ太りすぎを抑え、上手にやせるカギが隠されている」と力説するのが、稲毛病院(千葉県)健康支援科部長の佐藤務氏だ。 日本人にとって、ごはんは食卓の中心にある“主食”。主な成分は炭水化物で、これが糖に分解されることから、何となくごはんをたくさん食べると太りやすいと思いこんでいる人も多いようだ。ダイエットの際には真っ先にごはんの量を減らす人も少なくないという。 しかし、ごはんは唾液で大部分が糖に分解され、胃からすぐに血液中に吸収されて、エネルギーとして使われてしまう。血糖値はごはんを食べてすぐに上がり、これが脳の満腹中枢を刺激して、「満腹だから食べるのをやめるように」という信号を出す。むしろ、ごはんには、食べすぎを予防する働きがあるのだ。 さらに、ごはんに含まれている炭水化物には、体内で消化されにくい性質の「アミロ