Microsoftがやろうとしていた事は、「Microsoftなしに廻らない世界の構築」だ。それが世界を支配するということで、Googleは同じ事をやろうとしている。そのこと自体が「悪」であるのかどうかは、僕には何とも言えないのだけれど。 おそらく、このスタンスが一番、この話を伝えやすい。はずなので、本記事は上記のスタンスを想定して書く。この台詞をとりあえず前提として受け入れてくれてもくれなくても構わないが、しかしこの台詞は、「Googleは第二のMSとならない」を意味している訳ではない。むしろ、「GoogleはMicrosoft以上の悪になろうとしている」と言えない訳でもない、からだ。 Chromeは、Gearsからの流れで語られるべきソフトウェアだ。 IEやFirefoxのプラグインとして公開されたGearsは、当初「GoogleDocsなどのウェブアプリをオフラインで利用するための技