アースレスが通算4作目となる新作『ブラック・ヘヴン』を完成させた。時に30分におよぶインストゥルメンタル・ジャムで知られてきた彼らだが、今作は全6曲中4曲がボーカル入りでいずれも10分未満という、彼らとしてはコンパクトな楽曲が軒を連ねている。もちろん、そんな実験的アプローチを取りながらも、全編アースレスならではのヘヴィ・スペース・サイケ精神は健在だ。 ◆アースレス映像&画像 1970年代ハード・ロックからジャーマン・サイケ、日本のニュー・ロックまでを化学融合させ21世紀のヘヴィネスの息吹で蘇らせたアースレスは、どこへ向かうのか?バンドのギタリスト兼ボーカリスト、アイゼイア・ミッチェルに訊いてみた。 ──『ブラック・ヘヴン』で長さを抑えたボーカル・ナンバーを中心にしたのは、どんな意図があったのでしょうか。 アイゼイア・ミッチェル:明確な意図があったわけではなく、きわめて自然な過程でこんな作風