エルメート・パスコアールが2018年新緑萌える5月に熊本、大阪、東京を巡る日本ツアーを行う。 ◆エルメート・パスコアール 関連画像 エルメート・パスコアールは、ブラジル音楽界が誇る「無形文化財」的存在である。エルメートといえば、10数年前までは、水入りのヤカンで、ブクブクとやるお馴染みのパフォーマンスや、鳥、豚の鳴き声、鍾乳洞での残響をつかったプレイ、蝶の舞うジャングルの池で木製の笛を吹く姿など、ビックリ・パフォーマンス映像と共に「奇抜性」ばかりがフォーカスされる、いわばUMA的な存在だった。 そんな「知る人ぞ知る存在」も、2000年代以降の4度の来日によって、ピアノ、フルート、さらには様々な打楽器をマルチにこなす演奏家としての高い能力や、ブラジルの土着や宗教儀式にも似た神々しい音楽性など、実体験としてのエルメート=「現世の生きる伝説」の凄さを実感した人も多いはず。80歳を超えながらにして