道化師、と言って思いつくのは、まずピエロ。日本語では道化師という言葉しかありませんが、これに対応するものはたくさんあります。 もともとは、16世紀にイタリアで生まれた古典仮面喜劇、コメディア・デラルテ(Commedia dell'arte) の登場人物たちです。コメディア・デラルテという喜劇のスタイルがあるわけです。 アルテとは技術のこと。コメディア・デル・アルテとは、職業的な技術のある俳優による喜劇という意味。下の表にあるそれぞれの特徴を演じるのは誰でも出来るわけではありませんからね。ちょっとした姿勢や足の運び方で性格は変わってしまうでしょ。 登場人物は大体決まっています。そのキャラクターも決まっていて、話し方、歩き方にもそれぞれのスタイルがあります。話の筋は違っても登場人物の種類は同じわけです。こういうのをストック・キャラクターといいます。 それぞれの劇の登場人物が個性をもって