タイピングより手書きのほうが学習効率が良いことは広く知られていますが、このほどそれが科学的に裏づけられました。手書きでノートをとった学生のほうが概念的情報をより長く記憶していられることが、心理学研究により明らかになったのです。プリンストン大学のPam Mueller氏とDaniel Oppenheimer氏によれば、手書きでノートをとるときには、否が応でも情報を処理し、取捨選択して書き留めることになるのに対し、パソコンを使う場合には、一字一句そのまま情報をメモしてしまう傾向が強くなるそうです。心理学誌『Psychological Science』に掲載された両氏の研究論文では、次のように説明されています。 これまでの研究でおもに注目されていたのは、パソコンを使うと多くの作業を並行してこなせるため、気が散りやすくなるという点でした。今回の研究では、ノートをとるためだけにパソコンを使った場合で
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