前回は、エンタープライズ向けのPLCに求められている要件について、主に製品の仕様面から取り上げた。では、エンタープライズ向けPLCの市場に参入するベンダーは、高速PLCに関してどのような考え方、あるいは戦略を持っているのだろうか。 PLCを「適材適所」で部分導入 NEC(日本電気)グループでは、昨年の高速PLC解禁を受け、PLCソリューションビジネスを拡大するために、社内に「エネルギーソリューション事業部PLC推進センター」を発足した(関連記事)。この推進センターは正式名称のとおり、NECのエネルギーソリューション事業部内にある。同社の本林稔彦氏(同事業部 PLC推進センター長)は、「数年前からこの事業部でPLCに関するさまざまな活動をしていた。PLCをソリューションとして販売できるように、従来からの部門フォーメーションを作り変えた」と語る。 高速PLCの具体的なコンサルティングやソリュー