アラスカを中心とする北米の山間部には、広大な原生林地帯が広がっている。この大自然には、グリズリーと呼ばれる凶暴なクマが多数生息していることでも知られているエリアである。グリズリーは、北極グマなどとともに、ヒグマの種に属し、クマの中でも大型で攻撃性の高い危険な種であることが知られている。 北海道に生息するヒグマもこの種に属し、開拓史上、人間に大いなる脅威を与えて来た。ヒグマは、本州に生息するクマとは根本的に違う。本州に生息するツキノワグマが最大100キロ程度なのに対して、ヒグマは3倍以上の体重のあるのも珍しくなく、ツキノワグマが木の実などを常食とするのに対し肉食である。しかも、性格は極めて獰猛で、その力は驚くほど強大で一撃のもとに牛馬の首すらたたき折ることが出来るのである。まさに地上最大最強の補食動物と言っていいだろう。 パニック映画では、こうした巨大グマをテーマにした作品も多い。「ワイルド