セルフコーチングと学習メソッド2:忘却曲線の活用 枝廣 そうですね、人はどうやって学び、どうやって忘れていくかということを勉強する学習心理学に、「忘却曲線」というのがあるんです。たとえば、ある日50個の単語を覚えますよね、この50個を永久に覚えているということはなくて、徐々に忘れていきますよね。これを表したのが忘却曲線で、曲線が落ちかけてきたときに復習するなどして線を引き上げると、記憶はまた戻る。で、また落ちかけると戻すっていうのを何回かやると、記憶が固定するんです。 この曲線に基づいて、覚えた単語を復習するタイミングがわかるようなしくみを夫にコンピュータで作ってもらったんですね。同時通訳者になるための最初の課題は、語彙力のなさとスピードについていけないことですから、雑誌とか新聞とか読んで、わからない単語を手当たり次第どんどんコンピュータに入力していきました。 佐々木 それは、具体的にどん