はじめに (この記事は、現代アートの幾何学的な作品を理系的な目線から分析してみようと試みたものです。) この前の週末に、東京都現代美術館で開催中の「ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル」に行ってきました。 上記の公式Webサイトでは卓球台や車の展示写真が紹介されているのですが、正直言ってそれらの写真やポスターからは何の魅力も感じていなかったんですね。それにも関わらずダメもとで行ってみた*1ところ、これが面白かったのです。ガブリエル・オロスコはたぶん「かたち」に大きな関心を寄せていて、そのあたりが私の個人的な興味に合致していたみたいです。 作品を普通に解説してもおもしろくないので、ここではちょっとした数学(ほぼ算数)を使って彼の作品を紐解いていきましょう。 「サムライ・ツリー」 以下では、展示されていた作品のうち「Samurai Tree (サムライ・ツリー)」というものに注目します
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