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書評と思想に関するBuchuntaGoのブックマーク (2)

  • 『思考の技法』はスゴ本

    哲学するための装備を整え、著者自身の戦歴を踏まえながら自分のモノにする一冊。カタログ的なツール集というよりも、もっと大掛かりで強力な、知の増幅装置に近いイメージ。 「意味」「進化」「意識」「自由意志」といった、手ごわいテーマに対し、手ぶらで対峙しないための装備と考えればいい。オッカムの「かみそり」ではなく「オッカムのほうき」、藁人形論法ではなく「グールドの二段階藁人形」など、一般の思考道具よりも威力のある、77もの装備が手に入る。 たとえば、必要以上に多くの仮説を立てるべきでないとするオッカムの「かみそり」よりも、「ほうき」の方がより凶悪だ。なぜなら、自説に都合が悪いエビデンスや統計情報を掃き出して「なかったことにする」ほうきだから。著者ダニエル・デネットは、暗闇で犬が吠えなかったことが手がかりとなった、シャーロック・ホームズのあの推理を思い出させる。知的に不誠実な人が、不都合な事実を隠し

    『思考の技法』はスゴ本
  • 斉藤淳『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    7月25 斉藤淳『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書) 7点 カテゴリ:社会7点 元イェール大学政治学科助教授にして元衆議院議員で、現在は子ども向けの英語塾の経営をしている斉藤淳氏による、子どもと子どもをもつ親のための教育論。 目次は以下の通りです。 序章 「グローバル時代」に必要な知力とは 第1章 日の子どもが得意なことと苦手なこと 第2章 「問う」ための環境づくり 第3章 「考える」ための学問の作法 第4章 「表現する」ための読書法 第5章 「学問」として各教科を点検する 第6章 英語を学ぶときに覚えておいてほしいこと まず、著者のプロフィールを見て「何この人?」と感じた人もいるでしょう。特に日の国会議員で「熱心に教育を語る人」には残念な人も多いので、塾を経営している元国会議員というと何かよからぬものを感じる人もいるかもしれません。 あるいは目次を見て、い

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