ついに、米マイクロソフトのCEO(最高経営責任者)が交代した。3代目は、同社クラウドおよびエンタープライズ部門の責任者だったサティア・ナデラ氏だ。同社設立者兼会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は会長職を退き、技術アドバイザーに就く。新CEOの下、マイクロソフトはかつての輝きを取り戻せるのか、大いに注目される。そこで日経コンピュータでは、その行方を占う緊急連載を企画した。 初代CEOのビル・ゲイツ氏が第一線を退いた2008年、同社は「ソフト」から「サービス」の時代が来ると予測し、事業内容の転換を図った。その予測は正しかったものの、スティーブ・バルマーCEOの時代、サービス、すなわち、クラウドの分野を攻め切れなかった。それが、同社が停滞した原因の一つだ。クラウド事業の責任者だったナデラ氏が、この分野を攻めていくことになる。 果たして、「バルマー後」の世界を、ナデラ氏は攻め切れるのだろ
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