報道で、「○○県○○市、無職の△△さん(80歳)宅が火事で……」などという表現を見たり、聞いたりするたび、なんとなく違和感を覚えたこと、ありませんか。 そんなことを感じる自分のほうこそ、余計なお世話だとは重々承知のうえで、70代、80代だったら、一般的には仕事を引退している人のほうが多いだろうし、「あえて『無職』と言わなくても……」と、ついそんな気分になってしまう。 「無職」という肩書きが悪いわけではないし、聞いた OR 見た人も、言われた本人も、別にどう思うわけでもないのだろう。 でも、学校に通っている間は、誰でも「児童」「生徒」「学生」であり、会社にいる間は「会社員」、アルバイトしているなら「アルバイト」、結婚している女性なら、何歳でもおそらく「主婦」という肩書きがつけられるはず。 どこにも属さない場合の肩書きとして、「無職」は端的で正しいのだろうけど、他の表現はないのだろうか。 ある