自分が若いころ、詩を書いていたという意識は、ありません。 とぎれとぎれながら、数年の間に何編かの<詩のようなもの>を書いたのは、20代の後半でした。散文詩も含め、せいぜい10篇くらいです。 既に就職していて、文章を書くことが仕事になっていましたが、求められていたのは詩や小説の対極にある原稿でした。仕事の明け暮れに充たされていたかどうかは別にして、ただただ日夜、時間に追われる日々でした。 そんな日常からこぼれ落ちるように、あるとき<詩のようなもの>が数日の間に数篇、出てきたのでした。ある女性との出会いから、手痛くふられるまでがテーマでした。いま想像するに、過去の痛い体験を言葉にすることで、できるくらいには時が流れたので、整理したい思いもあったのでしょう。 先日、部屋の整理をしていて、机の一番下の引き出しの奥にある黄ばんだ原稿用紙を取り出してみたのです。ひえー、中に<詩のようなもの>が。 赤面
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