夕やけ小やけの あかとんぼ 負(お)われて見たのは いつの日か ダイエットが気になり始めた数年前から、わたしの趣味の一つになったのが田舎道のウオーキングです。歩くのは数キロから10数キロまで、様々なマイコースがいつの間にかできました。そして車で走っていては分からなかった多くのものに、歩いて初めて気づきました。 例えば身近なあちこちに、一体一体表情の違うお地蔵様が、こんなにもあったんだということ。たいていは、ガラスの牛乳瓶みたいなやつに季節の花が活けてあって、きっと近くの人がいつも気を配っているのでしょう。今日、そんなお地蔵様と一緒に見つけたのが赤トンボでした。 歩きながらつい口ずさんだのは、冒頭の童謡です。 帰宅してすっかり日も暮れ、手にしたのが「日本の詩歌」別巻 日本歌唱集(中央公論社 昭和54年新訂版)。「日本の詩歌」は明治以降の詩、翻訳詩、短歌や俳句なとを網羅した30巻の全集物ですが
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