生まれつき四肢に障害があるアムールトラの雄「タイガ」と雌「ココア」を人工保育している北海道の釧路市動物園は22日、2頭を酪農学園大獣医学部(江別市)で臨床検査した結果、軟骨の発育に異常がある「軟骨形成不全症」と診断されたと発表した。今後、四足歩行できるようになる可能性については絶望的だとの見方を示した。 2頭はエックス線撮影やコンピューター断層撮影(CT)の結果、左大腿(だいたい)骨が変形、変位していたほか、手足の軟骨部分に異常のあることが分かった。タイガは腰の骨なども変形していた。 ただ、ココアは3本足で小走りできるようになったといい、記者会見した志村良治園長補佐は「成長すれば、2頭が飼育員に危害を加える危険も出てくるが、なるべく人の手をかけて育てていきたい」と話した。