茨城県高萩市の国道で6日朝、車椅子の神長せつ子さん(73)と介助していた夫三次さん(76)=同市高浜町3=が乗用車にはねられ死亡した事故で、県警高萩署は同夜、同県日立市の無職、古山浩(こう)容疑者(56)を自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。高萩署によると、事故車は車検切れで、古山容疑者は自賠責保険に入っていなかった。「『カネが高くつく』と頭によぎり、逃げた」と供述しているという。 逮捕容疑は6日午前9時10分ごろ、道路を横断中の神長さん夫妻を車ではね死亡させ、そのまま逃走したとしている。 高萩署によると、古山容疑者は「気付いた時には間に合わなかった」と供述している。ただ救護義務については「救急車が着くまで現場にとどまった」と主張しているという。【佐久間一輝】