3月5 「ラブ・ケミストリー」ゲットしました さて筆者もちまたで話題のこの一冊をゲットして参りました。史上初の有機化学ラブコメ、ケミカル胸キュンストーリーこと「ラブ・ケミストリー」であります。 ラブ・ケミストリー(喜多喜久・著) 何しろ主人公が東大の大学院生、研究テーマがグアニジンアルカロイドの全合成というのだから、これはもう手に入れないわけに行きません。著者の喜多氏が東大大学院卒、現在製薬メーカー勤務ということですので、まあ筆者の同業者といってよいでありましょう。それだけに内容の方もしっかりこってり有機化学テイスト全開、研究室の描写などアセトンの匂いが漂ってきそうなほどのリアリティです。表紙もエバポやナスフラスコなど化学者におなじみの器具がきちんと描き込まれているあたり、なかなかポイントが高いところです。 まだ読みかけではありますが、驚くほど手慣れた文章で、いまどき感もありつつスピーディ