※写真はイメージです 栃木雪崩事故は初歩的ミスによる人災だった なぜあの場所を選んだのか 2017年3月27日、栃木県那須町のスキー場で「春山安全登山講習」に参加中の栃木県立大田原高校の生徒たちが雪崩に巻き込まれ、男子生徒7人と教諭1人が亡くなりました。 この事故には、マスコミが報じていない登山の教訓がいくつもあります。なおかつ今回、その教訓を学ばなければならないのは生徒というより、引率した大人たちです。 事故後の29日、講習会を主催した栃木県高校体育連盟・登山専門部の専門委員長が会見を開きました。そのやりとりを聞いて唖然としました。正直なところ、「わが子を失った親御さんはこの会見を見て、どれほど悔しい思いだろうか」という憤りを抑えられませんでした。 なぜなら、後述するようにこの雪崩事故は「人災」だからです。それもきわめて初歩的な、登山を知っている人であれば防げたはずのミスによる事故です。