死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害から27日で3年を迎える。遺族らでつくる「山びこの会」のメンバーらは21日早朝、御嶽山に登り始めた。火口付近で天候が良ければ、小型無人機「ドローン」を使って行方不明者がいるとみられる尾根などを動画で撮影し、手がかりを探す予定だ。 ドローンを使った捜索は昨年9月に続き2回目。気象庁が今年8月、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げたことを受け、今回は火口から500メートル地点まで近づく予定だ。噴火で義理の弟を亡くした事務局代表のシャーロック英子さん(58)は「近距離から撮影できるので重要な手がかりが得られると思う」と期待した。