第1回「新作日本刀・刀職技術展覧会」日本刀文化振興協会会長賞 研磨分門 水田吉政出品作 直刀(七星剣写し) 銘 昭次作 人間国宝・天田昭次氏がつくった刀の研ぎを水田さんが任された。「天田先生から、『今までで一番いい刀になった。誰にも渡したくない』と言っていただいた」(水田さん)という出来に仕上がった。この刀は、聖徳太子が持っていたと言われる七星劍の写しで、オリジナルのものは国宝。北斗七星を意匠していることから「七星劍」の名がある。 写真提供:公益財団法人日本刀文化振興協会 過日(2010年6月13日〜7月25日)、 大倉集古館(*)で「第1回 新作日本刀・刀職技術展覧会」が開催された。 * 大倉集古館:ホテル・オークラの創業者・大倉喜八郎が収集した美術品を収蔵する美術館。 かねてより、刀の持つ輝きと神秘性に密かに惹かれていた筆者は、その展覧会を訪れた。そこで、ひとりの若き刀剣研師の存