世界旅行とそれからのこと。自転車旅や歩き旅、山登り、伊那谷での出来事など、気の向くままに綴っています。 先日の中央アルプス縦走中、安平路山へ向けてヤブこぎしているとき、笹薮の中で不審な荷物を見つけました。 場所は袴腰山の広いピークから北へ下ったところで、登りの時間で5、6分です。 比較的踏み跡が明瞭なところで、踏み跡を追ってヤブこぎしていると、藪の先に突然ザックのようなものが目に入った。 そこまで行ってみると、まぎれもなくザック。踏み跡の上に銀マットが敷いてあり、その上にザックやギアバッグが置かれていた。 ついさっきまでここで寝てました・・・そんな感じだった。 「ずいぶん大胆なビバークだな」と、まず思った。 最初は近くに人がいるものと思ったのだが、どうにも人の気配がない。「おーい」と声をかけてみても返事はない。 まいっか。 いったんその場を離れて先へ進んだ。 「踏み跡がわからなくなるのが嫌