名古屋市の市営住宅で猫を約30匹飼う女性に市が退去を求め、猫が殺処分される可能性が出ている。 これを知った大阪府の松井一郎知事は31日、河村たかし市長に「猫に罪はない」と助命を求めるメールを送信。受け取った河村市長は「えらく感動した」と殺処分しない方針を明言し、引き取り手を探すことにした。 市は、飼育を禁じている猫を飼っていた女性に退去を求めて訴訟を起こし、名古屋地裁は3月、市の主張を認める判決を出した。猫の引き取り先が見つからなければ殺処分も選択肢にあった。 2匹の猫を飼う愛猫家で知られる松井氏は、名古屋の話を報道で知り、河村氏に「寛大な処置をお願いします」とメール。河村氏はこれを受け入れ、松井氏は記者団の前で「よかった、よかった」と胸をなで下ろした。