このコラムについて 主人公の団達也は、シンガポール大学ビジネススクールで学んだ後、恩師の経営コンサルタント、宇佐見秀夫の薦めで中堅電子部品メーカー、ジェピーに入社した。達也は、当時専務の間中隆三らによる不正が常態化、粉飾決算が行われていた。経理課長に就任した達也は、経理部員の細谷真理とともに数々の不正を明るみに出し、間中らを追放。アメリカの大手電子部品会社UEPCの傘下に入ってジェピーは新たな道を歩み出した。 達也はジェピーを辞め、真理と2人で新会社MTC(Management and Technology Consulting group)を立ち上げた。達也は大手自動車メーカー、日豊自動車と関係の深い部品メーカー、日野原工業を買い取り社長に就任。会社は「ヒノハラ」として再出発した。事業の核は、技術者、金子順平のアイデアによるものだ。そのうち、電気自動車に使うリチウムイオン電池の性能を飛躍