総所得の1%の(というような、可能な限り低い割合を志向する)ベーシック・インカムと、総所得の10%、20%、30%、それ以上の(というような、可能な限り高い割合を志向する)ベーシック・インカムは、別物、正反対のモノ、と理解しておいた方がいい。 ダンコーガイの記事のようなスタンス、たとえば、「私は月額5万円、年間60万円程度がよいと思う」というような具体的な額・大きさについての発言は、BIの制度を正当化する議論とは何の関係もないし、争う余地のある論点。 むしろ、ダンコーガイのような論者でさえ、「貧乏人は死ね」と素で言うことをしないのならば、BIという枠組みそのものは拒否できない、否定できない、というものと理解すべき。その上で、富裕層の新自由主義者は、条件闘争を行ってきている、ということ。 反貧困の立場からの理論的な反撃としては、(1)BIの額・割合は「できるだけ小さく」ではなく、「できるだけ