発売が中止になったウェルチ芳醇(ほうじゅん)グレープ 100%に1%足りません――。飲料大手のカルピスは、食品の表示基準を定めたJAS法に抵触するとして、「ブドウジュース」の発売を中止すると発表した。果汁が100%でないとジュースと表記できないのに、香りを増すために果汁を発酵させたものを1%分加えていた。 商品は「ウェルチ 芳醇(ほうじゅん)グレープ」。350ミリリットルペットボトル入りが1本158円(税込み)で、25日から発売予定だった。ジュースと認められるには、ぶどう果汁に砂糖やハチミツ、甘味料しか加えられないが、発酵果汁も含まれると誤解した。 約60万本を生産していたが、表示を直して発売するには時間がかかるため、発売を取りやめ、廃棄を検討している。損失は数千万円になるという。