最初読み始めたときは、軽く「えー。逮捕されてから本出せよw」とか思っていたわけですけれども、毎日新聞の誤報というか、フライング記事のお陰で、幸せな家庭がぶっ壊れるシチュエーションが切々と描かれております。なるほどこれなら逮捕前でよかった、と思う内容です。 実話に基づいたもの、それも、犯罪を犯したと報道されちゃった側の壊れ逝く過程と、ひと段落して前を向き直した立ち直り加減がまた切なくも美しいという感じで。いざ「あなたの旦那さん、犯罪を犯して捜査されているんですよ」と新聞記者に取材でもされようものなら、確かに不慣れであれば動揺はしますよね。 本書の中では、地方の法曹界の事情やら、意外に通らない正論や、立場の違いから来る仕組みと現実のジレンマなどが凄い臨場感で記述されております。というか、当たり前ですよね、当事者なんですから。でも苦しむきっかけはあくまで筆者の亭主が営んでいた行政書士さんが非弁を
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