イングランドの全クラブは1985年5月29日にベルギーのブリュッセルで行われたUEFAチャンピオンズカップ 1984-85決勝・リヴァプール対ユヴェントス戦の際に両チームのサポーターの衝突がきっかけとなり39人が死亡した事故(ヘイゼルの悲劇)の制裁措置として、欧州サッカー連盟 (UEFA) から5年間の欧州での国際試合出場禁止処分(事件当事者のリヴァプールは6年間の禁止処分)を受けた[19]。この事件以降は自粛ムードが強まり[20]、イギリス政府はフーリガン排除を目的とした「サッカー観戦者法案」 (en:Football Spectators Act 1989) を提出し法案成立に向け与野党間での協議が続けられていた[20][21][22]。法案はサッカー場の入場者に対し顔写真入りのIDカードの掲示を求め、暴力事件を引き起こしたものに対しては年単位での入場や国際大会の際の渡航を禁止する内容